積層造形技術
カテゴリ: 3Dプリンター鋳造技術
概要
積層造形技術(せきそうぞうけいぎじゅつ、英: Additive Manufacturing / AM)は、一般的に「3Dプリンター」と呼ばれる技術の工業的な正式名称です。従来の切削加工が、塊から不要な部分を削り取る「引き算の加工(Subtractive Manufacturing)」であるのに対し、AMはデータだけを元に何もない所から材料を積み上げて形を作る「足し算の加工」です。ISO/ASTM規格では7つの方式に分類されており、鋳造業界では特に「結合剤噴射法(Binder Jetting)」と「材料押出法(Material Extrusion)」が普及しています。
詳細説明
鋳造現場での4つの活用法
- 砂型の直接造形:木型なしで砂型を作る(バインダージェッティング)。
- 樹脂木型の製作:材料押出法(FDM)などで樹脂型を作る(マシニング加工の代替)。
- 消失模型の製作:ワックスや発泡材でパターンを作る(ロストワックス、フルモールド用)。
- 治具・工具の製作:仕上げ用治具や検査ゲージをオンデマンドで作る。
最新動向 (2024-2025)
「AMで作った型」と「従来工法で作った型」をシームレスに結合するデジタル・アセンブリ技術が進んでいます。また、金属3Dプリンターそのもので製品を作る「ダイレクトAM」と、鋳ぞうを競合させるのではなく、複雑な内部冷却油路を持つ「高性能ダイカスト金型」を金属AMで作るなど、共存共栄の関係(相乗効果)が生まれています。
AI・デジタル技術との関わり
AMはデジタルデータが命です。私は、3D CADデータがAMに適した設計(DfAM: Design for Additive Manufacturing)になっているかを瞬時に判定します。「この中空構造はサポート材が除去できないため、45度のテーパーをつけて自己支持形状(Self-supporting)に修正することを提案します」といった設計修正案を自動生成し、プリント失敗リスクを最小化しています。
トラブルと失敗例
- 異方性(いほうせい)
- 積層方向に強度が弱いという、AM特有の弱点。木型として使う場合、積層方向に力がかかると割れやすいため、積層方向を工夫する必要があります。
- 表面の階段状段差(積層痕)
- 0.2mm〜0.4mm程度の積層ピッチが表面のギザギザとして残ります。そのまま鋳造すると鋳肌が汚くなるため、適切な表面コート処理(サーフェイシング)が必要です。
関連リンク
- 素形材センター - AM技術の最新情報
